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中学生が動画制作に挑戦!MIXIが支援する渋谷区部活動改革プロジェクト講師インタビュー

こんにちは。
MIXI デザイン本部 デザイナーリレーショングループです。

MIXIでは、渋谷区立中学校の部活動を渋谷区にゆかりのある地域企業・団体の協力を得て学校を横断して行う「シブヤ『部活動改革』プロジェクト」において支援を行っています。

主な取り組みとして、コンテンツ提供や講師派遣などを行っており、参画は今年で3回目になります。

「情報デザイン」、「グラフィックデザイン」、「サウンドデザイン」という昨年までのカリキュラムに加え、今年から新たに「動画制作」のカリキュラムを実施しました。


動画制作カリキュラム 概要
合計3回の活動を通して自分たちで撮影・編集した動画を制作

【第1回】動画の理解を深めよう!
事前に準備した動画素材を用いて、不要な動画をカットしたり、エフェクトやテロップ、音楽を載せたり、基本操作を学ぶ

【第2回】動画を撮影しよう!
「〇〇の魅力を伝えます」をテーマに動画を制作
台本制作、 セリフや役割の割り振りなど演出方法の検討、撮影の準備をし、撮影スタジオにて動画を撮影

【第3回】動画を完成させよう!
撮影した動画素材にテロップやエフェクト、音声を付けてテーマの魅力を伝える動画を完成させる

台本制作では活発に意見が飛び交い、撮影では緊張することなく楽しそうに撮影する生徒たち。たくさんの笑顔と熱意があふれるカリキュラムでした。

活動の最後には講師がこっそり制作した3日間の奮闘をまとめた映像をサプライズで披露し、その映像を食い入る様に見ていたのが印象的でした。

本カリキュラムは、ベテランと新卒1年目の動画ディレクターのコンビが講師を務めました。

普段の業務とは全く異なるプロジェクトに対してどのような考え方や姿勢で臨んだのか?2人のインタビュー記事をお届けします!


松田 征己 / Masaki Matsuda(写真左)
デザイン本部 動画クリエイティブ室 コンテンツディレクショングループ ディレクター第3チーム リーダー

2021年中途入社。デザイン本部 動画クリエイティブ室にてTIPSTAR、千葉ジェッツ、FC東京など、主にスポーツ関連の動画制作に携わる。

山田 涼晴 / Ryosei Yamada(写真右)
デザイン本部 動画クリエイティブ室 コンテンツディレクショングループ ディレクター第1チーム

2024年新卒入社。配属先の動画クリエイティブ室にてコーポレートやスポーツなど様々な動画の制作に携わる。


━━ 撮影・編集してもらうという体験に重きを置いた内容でしたがどのような反応を期待していましたか。

松田:今回の一番の目的は、生徒全員に動画制作に興味を持ってもらうことでした。
その気持ちを引き出すには、やはり楽しいと感じてもらうのが効果的だと考えました。

3日間という短期間で多くの内容を伝えるのはなかなか難しいです。
そこで、複雑な内容を無理に教え込むよりも、純粋に楽しい体験をしてもらうことに重点を置き、その過程で生徒たち自身が気づきや学びを得てもらえるように設計しました。

山田:今回、グリーンバックを活用したワークを取り入れました。
生徒の皆さんは、YouTubeやテレビなどでこの技術に見慣れた世代だと思います。
そんな馴染みのある合成映像の作り方を実際に体験して、楽しんでもらいたいと考えました。

松田:グリーンバックの撮影は山田が提案してくれました。
実は、私は生徒たちのスキル面を懸念して、撮影素材を切って貼って繋げるぐらいのワークでいいかなと思っていたんです。

でも、「今の中学生は合成は見慣れているから、その裏側を知ってもらうためにもグリーンバックを使ったほうがいいのでは」と提案してくれて。

実際、生徒たちの反応は非常に良く、取り入れて正解でした。
新卒1年目の若い視点がとても役に立ちました。


━━ 動画制作を教えるなかで、特に工夫した点や気をつけたことはありますか。

松田
:生徒のスキルのばらつきが大きかったので、置いてけぼりの生徒が出ないように気をつけました。

最初はハンズオン形式で一緒に作業を行い、ある程度編集操作が理解できてきたら、各自で制作を進めてもらいました。
その際、2名のサポート講師にも手伝ってもらい、またチーム内で生徒たちがお互いに教えることで助け合うようにしました。

他にも、お題を封筒に入れて渡すというちょっとしたワクワク感を演出したり、少人数のグループでのワークにすることで互いにフォローし合える環境を作りました。

山田:私はあまり指導しすぎないようにして、生徒たちの興味を引き出すことを心がけました。

編集ソフトの説明していない部分を使っている子にも、そのまま自由に操作してもらい編集してもらいました。
苦手に見える生徒には、理解度に合った伝え方で個別に指導するようにしました。

カリキュラム当日の様子。笑顔が絶えない講義となりました。

━━ 生徒たちが最も興味を持ったワークは何でしたか。

松田
グリーンバックでの撮影です。
自分でカメラを回して、モデルとして出演する体験が特におもしろかったようです。大人びて見える生徒たちでしたが、撮影時は無邪気な様子になるのが印象的でした。

サポート講師の2人もうまく生徒たちをリードして楽しく指導してくれました。結果、期待を超える体験になったのではないかと思います。

山田:私も撮影に入った瞬間から生徒たちの表情が変わったのを感じました。
最初は緊張していた生徒もいましたが、だんだんとテンションが上がってきている様子だったので、新鮮な気持ちで楽しんでもらえたのではと思います。


━━ 講師として携わって、一番やりがいを感じた瞬間はどんな時でしたか。

松田:ある生徒が完成した自分の作品を見せてくれたんです。
彼はあまり周りの生徒と喋らずに黙々と作業していましたが、完成した動画は驚くほど素晴らしいものでした。

周りの生徒たちからも絶賛され、彼が照れながらも誇らしげにしている姿がとても印象的で、このときにこの活動をやってよかったなと感じました。 
                                                   
山田:活動の様子をダイジェストでまとめたサプライズ動画を見てもらった時です。

「すごい!」と口を揃えて言ってもらえたのが、実務の経験が浅い自分にとってとてもうれしくて、やりがいを感じました。


━━ 普段の動画ディレクターとしての業務とは異なる経験だったと思います。新しい発見や気づきはありましたか?

松田人に何かを伝えることの難しさと大切さを改めて感じました。
普段の動画制作では私たちが一方的に情報を伝えることが多いのですが、今回は生徒たちと相互のやりとりがあり、 予想外の反応に対処する必要がありました。

今回の活動を通じて、自分のコミュニケーション能力をさらに向上させる必要性に気づくことができました。

山田生徒たちが学ぶスピードの速さに驚きました。
私たちの世代よりもはるかに技術を使いこなしていて、私が知らない用語も普通に使っているのに刺激を受けました。

彼らが社会人になった時、AIなどの技術をどれだけ使いこなしているだろうかと想像すると将来が楽しみです。


━━ 最後に、生徒たちへのメッセージをお願いします。

松田:今回のワークショップが生徒たちの未来に良い影響を与え、将来のキャリアや進路の選択肢を広げるきっかけになればうれしいです。

動画制作の仕事に就いてくれたらもちろんうれしいですが、それ以上に、人に伝えることや、何かを創造することを日常的にできる人になってほしいと思います。

山田:今回の経験が何かしらの形で役に立てばうれしいです。
動画は表現の手段の一つにすぎませんが、今回をきっかけに自分の考えや思いを伝える力を身につけてもらえたらと思います。


昨年度の「シブヤ『部活動改革』プロジェクト」のレポートもあわせてご覧ください!


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